TFabConnectβ版公開
はじめに
TFabConnectは、micro:bitとPCさえあれば「追加コストゼロ」「追加のWi-Fi接続不要」でIoT体験授業が展開出来るサービスです。現在、正式版リリースに向けて開発を行っており、今回公開させて頂くのはβ版(ベータ版)になります。
背景
日本のプログラミング教育の背景の一つとなっている科学技術政策 Society 5.0。この中で、「Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。」 とされています。
通常「IoT」というとWi-Fiか有線LANを使うのが一般的ですが、micro:bitに本体にはそのような機能はありません。micro:bitでIoTを行おうとすると、何がしかのハードウエアの追加が必要となります。また、子供達とIoT作品を作るのであれば、micro:bitをなにも使わなくても、もっと他に良い教育用デバイスが一杯あります。
ただ、実際の公立の小中学校の場合、
- Wi-Fiのアクセスポイントの同時接続数の限界や事前登録の手続きが必要
- 教育用IoTデバイスを購入する予算がないが、micro:bitは配備されている学校が増えてきている
- 先生方のスキルはこれから
という状況があります。
この状況下でも、micro:bitとPCさえあれば、
- 追加コストゼロ
- 追加のWi-Fi接続不要
で、IoTの授業展開が簡単に行える環境を提供する事を目的として生まれました。
仕組み
USBで接続されたPCのブラウザを踏み台にしてインターネット接続を実現します。
α版からの改善点
昨年秋に公開させて頂きましたα版に対して頂きましたご要望を受けて以下の点を改良させていただきました。
- 専用アプリを廃止してWebUSBで行う方式に改良しました。これによりブラウザのChromeもしくは最新のEdgeがあれば、いきなりIoT体験が行えるようになりました。
- グループという概念が導入されました。これにより地球の裏側のmicro:bitとクラウド変数を通じて、通信が行えるようになりました。
- 蓄積できるデータ量が無制限になりました。(ただし、保存期間は1日。1日を過ぎるとデータは消えていきます。順次拡大予定。)
詳細
詳しくは以下を参照願います。
- ホームページ : https://beta.tfabconnect.com/
- Dashboard(踏み台機能とグラフ機能を提供): https://beta.tfabconnect.com/dashboard/
- 説明書 : http://tfab.jp/connect-b-doc
- MakeCodeスタートページ: http://tfab.jp/connect-b
不明点・ご意見・ご要望が御座いましたらお気軽にお問い合わせ下さい。