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IHIイノベーションセンターの展示作品で手びねりプラスチックをご利用いただきました

5月22日、野村在様の作品が株式会社IHI横浜事業所の新実験棟「IHIイノベーションセンター」2階に展示され、関係者の方々に公開されました。展示された野村様の作品表面には、弊社の手びねりプラスチックが採用されています。今回は作品の制作過程や設置後の様子を一部ご紹介します。

作品名「CORE」

<野村在様より>
この作品は、まず最初に断熱材(発泡スチロール)でCORE という文字を作り、その上から表面を手びねりプラスチックでコーティングしていきます。(湯煎して、飴状にして、蜘蛛の巣を絡めるように) プラスチックが硬化した後、文字の下の部分からガスバーナーで中の発泡スチロールを燃やしていきます。 すると、発泡スチロールは一気に燃えあがりますが、その熱で手びねりプラスチックもまた少し溶けます。と、同時にすぐに固まっていき、溶けた発泡スチロールとプラスチックが絡み合い、網の目状の様な質感のまま、“外側の型だけ残り” 中の文字は焼けて消えていきます。 この作品には台座に鏡面のステンレス材を使用しました。

<燃焼作業>

5月17日(金)〜21日(火)は「CREATING ART NOMURA ZAI × NAD」と題し、横浜事業所内での制作過程を見学できる期間が設けられ、私たちも制作現場にお邪魔させていただきました。大きく"CORE"と象られた発砲スチロールの表面に、お湯で柔らかくした手びねりプラスチックを付着させ、ガスバーナーで燃焼させます。この作業を繰り返すことで、網のような模様や焦げた質感を作り出すことができます。3日間程、この燃焼作業を続けられたそうです。

<作品設置、そしてトークセッション>

3日間の燃焼作業を経て、5月22日(水)に完成した作品をIHIイノベーションセンター2階に設置しました。夕方からは野村様によるトークセッションがおこなわれ、今回の展示作品の制作過程や現代アートについてなど、様々なお話がありました。