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みなとメディアミュージアムの展示作品で手びねりプラスチックをご利用頂きました。

2018年8月19(日)〜9月8日(土)に茨城県ひたちなか市のひたちなか海浜鉄道湊線沿線で、現代アートプロジェクト「みなとメディアミュージアム」が開催され、野村在様の展示作品「You are gone, You are here」で弊社の手びねりプラスチックをご利用いただきました。

「You are gone, You are here」では、柔らかくした手びねりプラスチックで YOU の形をした発砲スチロールを覆ってからガスバーナーで燃やし、従来の手びねりプラスチックとは異なった質感を作りだしています。

<野村在様より>

You are gone, You are here (写真1枚目、2枚目)

この作品は、まず最初に断熱材(発泡スチロール)でYOU という文字を作りました。 その上から表面を手びねりプラスチックでコーティングしていきます。(湯煎して、飴状にして、蜘蛛の巣を絡めるように) プラスチックが硬化した後、文字の下の部分からガスバーナーで中の発泡スチロールをどんどん燃やしていきます。 すると、発泡スチロールは一気に燃えあがりますが、その熱で手びねりプラスチックもまた少し溶けます。と、同時にすぐに固まっていき、溶けた発泡スチロールとプラスチックが絡み合い、不思議な質感のまま、“外側の型だけ残り” 中の文字は焼けて消えていきます。 You は消えるけど、その外側だけは辛うじて残る、という作品です。

Soul Reclaim Device (写真3枚目、4枚目)

この作品は、上部のプリンターがパソコンに繋がっていて、30分に一度動き出します。 すると、ポンプが作動し下部の水槽から水を上部のプリンター部分に引き入れ、その内部に薄い水の膜を貼ります。 その薄い水の膜の上をプリンターヘッドが往き来し、写真をプリントします。 つまり、ロール紙の代わりに “水に写真を印刷する” 機械です。 今回の展示では、印刷する写真は、20年程前に神戸の地震後に亡くなった僕の姉の遺影を使っています。 写真は水に印刷する事で立体的になり、かつ、水槽の中でユラユラとたゆたい、消えていきます。